AMDは、より大きなメモリプールを求めるグラフィックスカードの購入者の要求に応えるため、Radeon RX 7600 XTを発表しました。このアップグレード版は、前年のRX 7600に比べてメモリの容量が2倍になり、わずかに高いクロックスピードと消費電力の増加も備えています。価格は329ドルです。
GPUメモリ要件に関する不安は、時には誇張されることもありますが、より手頃な価格で十分なメモリ容量を提供するオプションには市場が存在しています。RX 7600 XTは、8GBから16GBのメモリを倍増させることで、この需要に応えています。コアの仕様は変わらないままであり、RDNA3 GPUアーキテクチャをベースにした32のコンピュートユニットと128ビットメモリバスを備えていますが、増加したメモリ容量とわずかに向上したクロックスピードにより、追加のメモリが重要ではない状況でも、より高速なゲーム体験を提供することができます。
両方のカードを比較すると、RX 7600 XTは外観も前モデルと異なります。リファレンスデザインは若干大きくなり、追加の電力を供給するために2つ目の8ピンパワーコネクタを備えています。ボード全体の消費電力は165Wから190Wに増加し、新しいバージョンではDisplayPort 2.1のサポートも追加され、RX 7000シリーズの他のGPUと調整されています。
AMDのベンチマークによると、RX 7600 XTはRX 7600と比べて控えめな性能向上が見られますが、Forzaでは非常に優れた結果が示されます。また、NvidiaのRTX 4060と比べたGPUの性能はまだ判明していませんが、中程度のグラフィックスカード市場で興味深い代替となることは確かです。
全体的に、Radeon RX 7600 XTは、ゲーミングのニーズに充分なメモリプールを提供する手頃な価格のGPUを求めるユーザーに向けて、メモリ容量の増加とクロックスピードの向上を提供しています。